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スターダム岩谷麻優選手(女子プロレスラー)の自伝が出版されたのが2020年9月。あれから1年が経とうとしていますが、この間、スターダムでは様々なことが起こりすぎて、当時STARSのメンバーだった中野たむ選手やスターライトキッド選手は、今現在別のユニット(チーム)にいます。
寂しさの反面、この変化こそがプロレスならではの魅力でもあるわけですが、スターダムは常に変化し進化し続けています。そんな中、変わらぬ面白さがあるのがスターダム岩谷麻優選手の著書『引きこもりでポンコツだった私が女子プロレスのアイコンになるまで』です。
『引きこもりでポンコツだった私が女子プロレスのアイコンになるまで』
2020年9月23日 第1刷
著者 岩谷麻優
発行人 山田有司
発行所 株式会社彩図社
ちなみに、「スターダムのアイコン」というキャッチフレーズはスターダムのエグゼクティブプロデューサーであるロッシー小川さんが付けたものです。スターダムの象徴こそ「岩谷麻優」ということです。岩谷麻優選手はスターダム1期生ですが、1期生でスターダムに残っている選手は岩谷麻優選手だけ。また、今までの実績を踏まえても「スターダムのアイコン」と呼ぶにふさわしい。
ここに関してはいち「岩谷麻優」ファンの私だけでなく、誰もが納得する事実なんじゃないかなと思います。その岩谷麻優選手ですが、もちろん最初からスターダムのアイコンになれたわけではありません。最初はポンコツだったわけです(笑、、、本書のタイトルにそう書かれているので使わせていただきます)。
幾多の試練、困難を経てようやく今のポジションを確立しました。今に至るまでの道のりは本書に詳しく書かれていますのでぜひ読んでみてほしいのですが、岩谷麻優選手が女子プロレスのアイコンになるまでの道のりを見ると、何かに突き出るために必要なのはこの3つが必要と思いましたので、以下に書きますね。
どんな試練も諦めず乗り越える
本書によれば、岩谷麻優選手は何かあれば逃亡したり「トリマーになりたいからプロレスを辞める」とロッシー小川さんに伝えたりといったことがあったようです。そんな紆余曲折がありながらも今があります。そこには、プロレス愛だけでなく「どんな試練も必ず乗り越えてみせる」という気概があったのだと想像します。
岩谷麻優選手は今現在無冠です。ちょっと考えられませんが、、スターダムには強くてビジュアル的にも魅力ある選手が揃っています。そして、素人目から見てもえげつないフィニッシュ技のオンパレード。そう簡単に赤、白のベルトを巻けない状況なんですよね。しかし、岩谷麻優選手は当然諦めていません。
きっと赤いベルトを虎視眈々と狙っていると思うのですが、新日本プロレスの棚橋弘至選手(タナ)のようにしばらく無冠となっても最近ベルトを巻きましたから、岩谷麻優選手もこの低迷期?を乗り越えて赤いベルトを巻くのは時間の問題でしょう。どんなに強い選手でも辛抱する時期というのは必ずあるものです。
余談ですが、私個人の感覚では棚橋弘至選手と岩谷麻優選手はさすがにレベル感は違えど同じなんですよね。団体のアイコンであり、見た目もハートもかっこいい、試合後のマイクに優しさを感じる、ベルトを巻いていない時期が重なっているように感じる、と、まあ一言でまとめると棚橋選手と岩谷麻優選手は、
「強く、やさしく、美しく」
といった言葉が共通項として思い浮かぶんです。麻優さんはその名の通り、優しいという字ですし。両選手はいちファンとして今後も期待してますし、新しい大技なんかも見たいですね。
楽観主義であれ
岩谷麻優選手も楽観主義的な部分もあると思うのですが、楽観主義というのはロッシー小川さんから感じたことです。ロッシー小川さんのスターダム立ち上げの話を別の本で読んだこともあって、ロッシー小川さんは良い意味で楽観主義なところがあるからこそ今までの試練を乗り越えてこられたのだと、本書を読んで改めて確信しました。
岩谷麻優選手が2冠(赤、白ともに戴冠)だった時に、その後、白を失い、赤いベルトのタイトルマッチで受け身の失敗による左肘の脱臼をしてしまったことがありました。岩谷麻優選手といえばやっぱり怪我しないという印象がありましたから(猪木さんのように関節が柔らかく滅多に怪我しない印象)、ふつうにびっくりしますよね。
その時にロッシー小川さんが岩谷麻優選手にかけた言葉が「珍しいね、ま、そんなこともあるよ。早く治しなよ。」だそうで、
「起きたことは仕方ねーじゃん!」
といった感じだったそうです。いつもこんな感じだそうですが(笑)、、まあ本来であればせっかくファンが観にきてくれたのに何やってんだ!みたいになるところを、麻優さんからすればロッシー小川さんから優しい言葉を投げかけてくれたわけです。優しさと良い意味で楽観主義でいるというというロッシー小川さんの信念なりお人柄なりがスターダムを支えているのだと思います。
ライバルがいてこそ強くなる
本書で花月さんとの対談が載っています。この対談がじつに面白く、花月さんが引退された時の裏話も書かれていて興味深い内容でした。岩谷麻優選手が、
「花月さんがいたから強くなれた。」
とおっしゃっているように、強いライバルがいてこそ自分も強くなれるということですよね。岩谷麻優選手のライバルとして、その他にも紫雷イオ選手や宝城カイリ選手といった、いわゆる「スリーダム」の選手も思い出されますが、紫雷イオ選手は岩谷麻優選手もおっしゃっているように、技の流れ、キレ、美しさ、どれを取ってもセンス抜群。
岩谷麻優選手は理想のチャンピオン像として「相手の力を100%引き出した上で、きっちり勝つ。」ということをおっしゃっていますが、紫雷イオ選手がまさにそうで岩谷麻優選手の力を100%引き出してくれた存在だったようです。紫雷イオ選手から岩谷麻優選手にそのチャンピオン像が受け継がれています。
紫雷イオ選手の美しい技の数々に対し、岩谷麻優選手が全てを受け切って勝つ最たる例がこの試合ではないでしょうか。紫雷イオ選手の技を全て受け切っての岩谷麻優選手の2段式ドラゴン。この映像が今でも見られるのは嬉しいですね。
さて、今回はビジネス書ではないですが、いちファン(同じネコ好き)としてスターダム岩谷麻優選手の著書『引きこもりでポンコツだった私が女子プロレスのアイコンになるまで』をご紹介しました。きっとビジネスマンにも感じることがあると思うのでぜひ本書を読んでみてくださいね。
Youtubeにもスターダムさんが数多く試合をアップしてくださっていますのでおすすめです♪
P.S
スターダムのことをよく知りたいという方は、ゆずぽんさんが一部の選手ではありますが、その選手のすごいところや魅力を語ってくれていますのでぜひこちらも視聴してみてください♪