書評

麹町中学校工藤勇一校長の改革

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千代田区立麹町中学校の工藤勇一校長の改革

が話題になってますね。

学校の今までの「当たり前」というものを徹底的に見直し、

新しい「当たり前」を作っていく。

 

この工藤勇一校長の取り組み、意気込みに強く共感し、

本書を手に取ってみました。

 

「学校の「当たり前」をやめた。

生徒も教師も変わる!公立名門中学校長の改革」

2018年12月25日 初版発行

著者 工藤勇一

発行者 松永努

発行所 株式会社時事通信出版局

 

本書は、「学校が変われば社会が変わる。」という工藤勇一

校長のメッセージが込められていて、既存のルールの見直し、

生徒を巻き込んだ新しい学校教育の創造、そして、

これからの新しい学校教育の提案まで書かれています。

 

宿題いらない、固定担任制の廃止、中間・期末テストの全廃、

運動会の「クラス対抗」も廃止などなど、私が中学校の頃では

考えられない仕組みのオンパレード(笑)

 

それが当たり前だと思って育ってきたし、宿題だって面倒くさい

思ってもやらなきゃ怒られるからやる。

宿題なんてやらなきゃいけないものだと思っていたし、

なんで宿題をやらなきゃいけないの?という疑問すら

浮かばなかった(苦笑)

 

麹町中学校は工藤勇一校長のもと、生徒たちが主体的に学ぶ

ということを大切にし、日本の大学ではなく、海外のエリート

大学の教育というものを目指しているのではないでしょうか。

 

主体性というのは「7つの習慣」にも出てくるキーワード。

テストを廃止し、生徒が主体性を持ってディスカッションや

プレゼンに参加し、先生がその様子を適切に評価する。

 

その分、昔以上に先生の力量も問われると思いますが、

これからの子供たちが世界で戦うには、こういった

新しい取り組み、改革が必要ということでしょう。

 

運動会の「クラス対抗」なんかは生徒たちで廃止を決めた

そうです。

運動が苦手な子もいるし、運動会の日が近づくと気が重く

なるなんて子もいますので、それはそれで良いと思います。

 

でも、私なんかは昭和の人間なので、「クラス対抗」の

リレーなどはあっていいと思います。

 

社会に出れば、やりたくないことや苦手なことをやらされる

わけですし、恥かいたってそれが自身の成長に繋がる

ことだってある。

運動のできる子はみんなにかっこいい姿を見せる絶好の機会。

 

しかしながら、これは私自身の主観であって、

ここで注目したいのは、クラス対抗のあるなしではなく、

「生徒が主体的に廃止を決めた」ということ。

生徒が議論し合って最終的に決めたことに意味があります。

 

それから、麹町中では部活動がPTA活動の一環として行われ、

教員の活動について保護者がよく理解できるように

なっているということ。

 

詳しくは本書に書かれている通りですが、

教師と保護者が連携する機会を自ら作っている点も

興味深いです。

 

PTAは保護者(Parent)と教師(Teacher)が協力して運営する

組織(Association)ですが、実際のところ、親と教師が連携

することって少ないですもんね。

 

工藤勇一校長がされている改革、考え方というものは、

企業にも応用できます。

 

誰が作ったのかわからない今では通用しない社内ルールとか、

無駄な稟議経路、無駄な経費など「いらない当たり前」が

存在しています。

 

今の「当たり前」に疑問を持ち、新しい「当たり前」を作って

いくこと。本書はその指南書と言えます。

 

 

P.S.

工藤勇一校長が東大の5月祭のイベント(講演会)に

参加されましたが、なかなかダンディーな方でした(笑)

 

 

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