書評

橋本武先生〜灘校伝説の国語教師最後の授業

更新日:

「日本人に遺したい国語 101歳最後の授業」

橋本武 著

2013年11月25日 第1刷発行

発行所 幻冬社

 

某学習塾の情報誌に橋本武先生の本が紹介されていたのが

きっかけで、初めて橋本武先生を知りました。

橋本武先生は何冊か本を出版されていますが、

この本が素晴らしいと思いブログに書かせていただきます。

 

橋本武先生は灘校の国語教師として21歳から71歳までの50年間、

教壇に立ち続けた伝説の教師と言われています。

 

中勘助が書いた自伝的小説「銀の匙」を3年かけて読み込むという、

ユニークな授業を行い、国語、学問の魅力を多くの生徒に

伝えました。

 

「銀の匙」を教材に選んだ理由のひとつとして、

夏目漱石が賞賛した本であったことも興味深いです。

 

恥ずかしながら、私自身、まだ「銀の匙」を読んだことがなく、

これから読もうとしているところです(汗)

そして、橋本武先生が9年かけて完成させたと言われている、

源氏物語の現代語訳も読み始めています。

 

「日本人に遺したい国語 101歳最後の授業」という

タイトルを見て、最初は国語をメインにした内容で、

橋本武先生が101歳最後の授業をどこかで行った

内容が掲載されているのかな、と思ったんです。

 

しかし、実際読んでみると、この本自体が橋本武先生の

最後の授業であることがわかりました。

橋本武先生がこの世を去られたのは2013年9月11日。

そして、この本が出版されたのが2013年11月25日。

 

橋本武先生がこの世を去られて2ヶ月ちょっとで出版されています。

橋本武先生最後のメッセージです。

まさに橋本武先生の生き様を感じ取れる1冊であり、

国語への情熱、銀の匙への情熱、そして子供たちへの愛を感じます。

 

本書には、

 

「生まれた意味や人生の目的を見つけ、

ありったけの情熱を注ごう。」

 

と書かれています。

まさに、橋本武先生はその通りに生きられたわけですね。

 

本書の最後でも、

 

「生まれ変わっても灘校の教師になって、

「銀の匙」の授業をする。

来世でも子供たちと「銀の匙」の授業がしたい。」

 

と書かれており、思わず目頭が熱くなりました。。。

 

また、

 

「今日という日を悔いのないように過ごす。

そんな気持ちで1日1日を大切に生きていく。」

 

という言葉に思わず「はっ」としてしまいました。

 

最後に悔いのない生き方をしたい、と口では言っていながら、

じゃあ、今日という1日を大切に生きてきているか?

今日という1日を悔いのない1日にしているか?

と自分に問いかけた時に、これではいけない!

と気づいたんです。

 

明治45年生まれで101歳まで生きてこられた橋本武先生の

言葉には何か重みを感じるし、明治の方は立派な方が多いな、

って改めて思いました。

 

さて、「日本人に遺したい国語」という本ですが、

ビジネスマンにもおすすめしたい1冊です。

私は年間100冊近く本を読みますが、

へたな自己啓発本を読むよりもこの本をまず読んでほしい!

 

そう思う本でした。

 

ちなみに、橋本武先生は宝塚歌劇のファンだったそうで、

私も宝塚歌劇のファンなので、ここでも共感(笑)

一度お話してみたかったな。。

 

 

最後に、灘校は住宅街にありながら、近くに海、山、川があって、

自然もある気持ちの良い場所にあります。

私もこの辺りが好きで3度訪れたことがあります。

 

 

橋本武先生もこの環境が好きでいらしたかもしれませんね♪

 

 

 

 

 

 

 

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