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白い巨塔に見る人間の光と陰

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作家の山崎豊子さんの名作「白い巨塔」が5月22日から

26日まで5夜に渡って放送された。

財前五郎役は岡田准一さん、里見脩二役には松山ケンイチさん、

その他豪華キャストで制作された今回の「白い巨塔」。

 

野心家の財前と、物静かで内に秘めた情熱を持つ里見の関係が

まるで動と静、光と陰を見ているようで、ともに東教授の教え子で

ありながら、元々は1人の人間が別々の人間に分かれたようです。

 

そもそも人間というのは、明と暗が同居していて、

多くの人間は暗を押し殺して明を出すようにして、

生きているように思います。

 

バランスよく明と暗を使い分ければ、人生それなりに

うまくいくのでしょうが、「白い巨塔」のように

どちらかが強く出てしまうと人生大変なことになります。

 

とくに、「白い巨塔」のように暗の部分が強烈に表に

出てしまうと、財前のような最後を迎えてしまうのだと

思いますが、男は基本的に野心を持った方がいい。

 

ただ、周りに迷惑をかける、周りを敵にしてしまうような

やり方はいけませんよね。

 

「白い巨塔」は大学病院の現状や医療の現状が垣間見えるわけですが、

やはり財前と里見の生き方にフォーカスしてしまいます。

 

それぞれの生き方にはかっこ良さがあり、人によっては、

「俺は財前のような生き方がしたい!」など思う男性もいるでしょう。

愛人を作ったり、すぐ感情的になったりと人物的な問題はあるにせよ、

野心家としてのかっこ良さもあるんですよね。

 

でも、それゆえに生き急いでいたためか、

最後はああいった結末を迎えることになります。

 

人生長いようで短い、生き急ぐことだってあります。

ただ、無理をしすぎるとああいう結末になるということを

忠告してくれている気もします。

 

「生き急ぐ時期はあっていいが暗を出しすぎてはいけない。」

 

って勝手に解釈しました。

 

いずれにしても、「白い巨塔」は生き方そのものを考えさせられる

物語であり、胸を打つ名作です。

 

ぜひ一度観てみてくださいね。

 

 

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