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『無病法 極少食の威力』という本は在宅勤務、テレワークの普及でめっきり体を動かす機会が減った昨今において、改めて生活習慣を見直すのに役立つ内容なので紹介します。通勤はしたくないけど、体は動かしたいという人は多いと思います。せめて毎日歩くくらいはしたいところですが、在宅勤務でかつ忙しいと散歩のためだけに外に出るのも億劫になりますよね。しかしながら、体を動かさないと健康に影響を及ぼす可能性があり、尚且つ、常に家にいるので食事量が増えたり余計なお菓子を食べたり、いつも以上にいろいろ口にしてしまうこともしばしば。。
そんな時こそ、に書かれた内容を意識し、晩年まで健康で楽しく生きられるよう、今から準備しておかなければなりません。お金より何よりまずは健康であること。著者のルイジ・コルナロさんは102歳まで生きた方ですが、100歳を超えて生きた人の教訓はこのご時世においても大いに役立ちます。
『無病法 極少食の威力
102歳を生きた偉大なルネサンス人ルイジ・コルナロの食生活と教訓』
2012年5月24日 第1版発行
著者 ルイジ・コルナロ
編訳 中倉玄喜
出版社 PHP研究所
今回は『無病法 極少食の威力』から、在宅勤務、テレワークの時代において実践すべきであろう教えを3つに絞って紹介しますね。特に、在宅勤務で家から出ない人が対象になります。テレワークの場合は在宅とは限らないので、参考程度で良いかと思います。
「極少食」を実践する
断食系の本も多いですが、本書は断食ではなく、食べる量を減らすことをおすすめしています。ルイジ・コルナロさんは「飲食を最小限にして規則正しく生きなさい。」「1日2度の「極少食」は胃に優しい。」とおっしゃっていますが、1日1食だけという人もいます。タモリさんとか有名ですが、今でも現役バリバリでお元気ですよね。
本書には「病のときの食事は病を養う」(ヒポクラテス)、「四百四種病は宿食を根源と為す。」(漢方)といった言葉も書かれているので、より説得力が増しますが、中年以降の人にとっては特に注意が必要とのこと。ストレスでつい食べ過ぎたり飲み過ぎたりしてしまうこともありますよね、しかし本書では今まで成長とともに増やしてきた食事を今度は逆に減らしていく必要があるということですので、中年以降の人は気をつけましょう。(私も含め苦笑)
「動く」を実践する
在宅勤務が増えてからめっきり動く機会が減りました。通勤があれば歩く機会もありますが、通勤がないと歩く機会がないので意識的に休憩中に散歩するとかしなければなりません。歩きたいけど通勤はしたくない人という人が多いでしょうから、歩く習慣、筋トレする習慣は意識的に身に付ける必要があります。
本書には「座業をする人は、夕方にも軽度又は中等度の運動をすることが望ましい。」(インドの伝統医学アーユルヴェーダ)、「30分以上続けて座るようなことは避けるべきだ。」(英国の哲学者ベーコン)といった座業に関する言葉も書かれています。座業については、在宅勤務に限らず要注意です!今一度座りすぎという状態を避けるようタイマーをセットし、特に中年以降に人にとっては工夫して仕事して、健康には配慮していきましょう。
「最晩年まで元気で」を実践する
「極少食」と「動く」を実践して晩年まで健康でいられるよう今から配慮して生活しましょう。要は、節食とよく歩くということですね。もちろん、体は食べたものからできているので、何を食べるかも重要です。食事については『無病法 極少食の威力』に詳しく書かれていますので、人それぞれ体質にもよりますが、取り入れられるところは取り入れて晩年まで元気で過ごせるよう努めていきましょう。
『無病法 極少食の威力』は特に目新しいことが書かれているわけではありません。他の本に書かれていることは別の本でも散見されますし、動画で別の方が語っていたりとご存知という人も多いはず。しかしながら、本書を読んで新たな気づきを得たり、改めて生活習慣を見直そう!って考えるきっかけになるので、ぜひ読んでみてくださいね。