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酒井潤さんの著書『シリコンバレー発スキルの掛け算で年収が増える複業の思考法』はIT業界の人間であれば一度は読んでおきたい本ではないでしょうか。現に、私自身もIT業界に身を置いている身分なので本書は大いに参考になりました。サッカーバカ(※本書にそう書いてあるのでそのまま使わせていただきました(謝))だった酒井潤さんがシリコンバレーでPythonのエンジニアとして働けた理由や、日本とシリコンバレーの給与の違い、英語力の必要性について、副業の掛け合わせについてなど、内容は深いものになっており、IT業界に身を置く人間であれば、あーなるほどね!と納得、共感いただける内容になっています。
『シリコンバレー発 スキルの掛け算で年収が増える
複業の思考法』
2020年9月3日 第1版第1刷発行
著者 酒井潤
発行者 後藤淳一
発行所 株式会社PHP研究所
さて、今回もお伝えしたい内容を3つに絞って書きたいと思います。
生きるための選択肢を増やす
本書で酒井潤さんは以下のようなことを述べられています。
・情報量が圧倒的に足りていないから生きづらさを感じてしまう。
・自ら情報を取り、自分が勝てるフィールドで戦う。
・キャリア構築力、環境を変える力を養う。
人生100年時代と言っても100歳まで働きたい人などまずいませんし、早くリタイアして自分の趣味や好きなことに時間を費やしたい。50歳過ぎて好きとは言えない仕事に時間を取られたくはありませんし、自分が勝てるフィールドで手元のお金を増やせば、人生の選択肢も増える。今ではUdemyやYOUTUBEなどの動画配信もあるので、しっかり複業の準備をしていけばそれだけ人生の選択肢が増える。
職場選びのポイントをおさえる
職場選びも大事なこと。本書で酒井潤さんは以下3つのポイントを述べられています。
①給与
シリコンバレーの給与は段違いに高い(もちろん相応のリスクも負うわけだが)。スキルを正当に評価してくれる企業を選ぶということ。あと私自身、付け加えるとするならば、自分のスキルを本当に求めている企業とタイミング良く出会えること。
②職場環境
本書には、8hも働かなくていい!フルタイムで働かせる企業は時代遅れ!といったことが書かれていますが全く同感です。今はコアタイムの導入やテレワークも増えてきているものの、残業体質の職場はまだまだある。私個人的な意見ですが、日本の企業は拘束時間が長すぎると思うし、昼休みに1時間も必要あるかと思う。法律を抜きにして昼食をとりたい人でも30分あれば十分なのではないか。その分早く職場を切り上げて、自己啓発の時間であったり、家族との時間に費やしたい。
③市場規模
同じ仕事をしていても、日本とシリコンバレーでも市場規模が違うため、それがそのまま給与の違いになる。職場の市場規模は必ずチェックしよう!(意外とこの観点は抜けていたりしますね。)今はコロナ禍なので容易ではありませんが、思い切って海外にチャレンジするのもあり。
副業の掛け合わせで希少性を高める
酒井潤さんは「エンジニアでユーチューバー」という希少性を生かして、「専門的な知識」をどんどん発信されています。何でも徹底的に調べて自分が勝てそうなところを見つけてリソースを投下する。人がやらなそうな面倒なところに勝機がある。
本書を私なりにまとめると、サラリーマンを辞めて起業しようという話ではなく、複業でお金を増やし人生の選択肢を増やそうということ。そのために、海外に目を向けることであったり、副業をして自身の希少性を高めることが大事であるということ。最後はやはりお金の知識。人生を変えるにはお金の知識も大事だということ。
さて、サラリーマンとしての戦い方や副業として最適な手段の具体的なお話は本書を読めば参考になることが書かれていますので、詳細に興味のある方はぜひ本書をご一読くださいませ。これまでのあなたの視野がぐんと広がることをお約束します。