元クイズ東大王の水上颯(みずかみそう)さんが書かれた本を読破したのですが、内容としては水上さん独自の勉強法や雑学が書かれていて楽しく読めました。もちろん、水上さんの勉強法は全ての人に当てはまるものではなく、自分に合った方法があればやってみる、自分に合いそうな方法があれば試してみる、いわゆる「自分に合った勉強法を探る」ということを水上颯(みずかみそう)さんはおすすめしています。結局は自分に合った勉強法を実践する、というところに行き着くわけですが、そのために水上颯(みずかみそう)さんのような勉強のできる人のやり方を参考にするというのは無駄ではないと考えています。
『東大No.1頭脳が教える頭を鍛える5つの習慣』
2019年9月25日 第1刷発行
著者 水上颯(みずかみそう)
発行者 押鐘太陽
発行所 株式会社三笠書房
本書は勉強の習慣、読書の習慣、記憶の習慣、時間の習慣、アウトプットの習慣の5つの章があり、どこから読んでも良い構成になっています。例えば、勉強の習慣では、「〜していたらよかった。」というのを「今から〜を始めてみようかな。」と言い換えてみることをすすめています。もっと早くから英語をやっておけばよかった、とか後悔することって多々ありますよね。そう思ったら、今からやってみようかなと思い直し、即行動に移す。もっと若いうちから投資をしておけばよかったと思ったなら、今すぐ情報集めから始める。何でもいいのでこのような考えができると人生変わります。
それから意外だったのが、水上颯(みずかみそう)さん曰く、東大生って「1科目がめちゃくちゃできる天才」ではなく「全科目がそこそこできるアベレージヒッター」であるということ。そういう人もいると思いますが、受験は総合点なので偏ってしまうと受験では勝てない。アベレージヒッターでありながら、数学が飛び抜けてできるといった人がいるでしょう。これは大学受験に限らず、中学受験でも高校受験でも同じことが言えると思います。1科目受験や飛び抜けた才能、特技で受験できる場合は除きますが一般的には総合点が勝負です。
さて、私が一番印象に残ったのが、
「一番を目指せるものに注力する。」
「リターンの大きい分野に力を注ぎ、一番以外は最低限のレベルでOK。」
という言葉です。受験はたしかに総合点勝負ですが、その先は一番を目指せる分野で勝負するということです。水上颯(みずかみそう)さんで言えば、医学とクイズが一番を目指せる分野であり、自分が一番になるつもりで注力していらっしゃいます。英語や卓球は最低限のレベルがクリアできればOKのようです。ここで大事なのは、自分だったらどんな分野だったら一番を目指せるのだろうかと真剣に考えること。時間は有限なので全てに注力できるわけではなく、一番を目指すものと最低限のレベルをクリアするものを分ける。
すでにこれらが明確になっている人はいいですが、もしかしたら最低限のレベルをクリアすればよいことに注力しすぎて、一番を目指すべきものが疎かになっていたなんて人はこれを機に、再度考え直す必要があります。
(水上颯(みずかみそう)さんの場合)
(私の場合)
今のところこんな感じですが、これは近く変わりそうです(汗)
グラフにするとイメージがつきやすいですね。例えば、医学なら医学で分野ごとにもっと細かくしてグラフにすることもできますし、この棒グラフは本書で使われていましたが、シンプルでわかりやすのではないでしょうか。というわけで、これからの人生、どの分野に注力していくかといったことを明確にして、人生をより豊かなものにしていきましょう。ぜひ、水上颯(みずかみそう)さんの本書もご一読くださいませ。