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櫻井秀勲(さくらいひでのり)さんは令和二年で89歳。82歳できずな出版を立ち上げ、自身が書いた書籍も多数あり、非常にお元気でエネルギッシュな方。80歳を過ぎて『80歳からの人生の楽しみ方』というタイトルの本を書かれるわけですから、本当にお元気なんだなと思うし、80歳を過ぎてもこのような本が書ける、というのはある意味理想的な生き方をされている方なんだと思う。
『80歳からの人生の楽しみ方
いまこそ「自分最良」の夢を生きよう!』
2020年3月4日 第1刷発行
著者 櫻井秀勲(さくらいひでのり)
発行者 岡村季子
発行所 きずな出版
本書はタイトル通り、80歳以上の方々が読者対象だと思うのですが、私のような40代の人間にとっては、櫻井秀勲(さくらいひでのり)さんのように80歳まで元気で生きて、80歳からも人生を楽しみたい!と思わせてくれる内容です。そして、80歳以上の方々しか参考にならないような話はほとんどなく、長生きする秘訣や健康でいられる秘訣なんかも書かれていて、若いうちからできることも書かれていますから、今から何をしておくべきかということも知ることができます。40代からしたらおじいちゃんと同じような年代にあたる櫻井秀勲(さくらいひでのり)さん。学ぶべきことはたくさんあります。ここで、本書を読んで40代からやっておきたいと思った点を3つ挙げますね。
どうすれば稼げるかを考える
80歳以上の方々に向けた言葉ですが、「必要最低限のお金はいざとなったら自分で稼ぐことができる、という自信を持てるかが大事。」と書かれています。今は、8歳の男の子がユーチューブで28億円稼いだり、ロシアの5歳の女の子が父親と遊ぶ動画で20億円稼いだりとそんな時代です。
櫻井秀勲(さくらいひでのり)さんもユーチューバーを目指されているようですが、自分の年齢なんか忘れてやりたいことをやってみるという気概は必要ですよね。どうすれば稼げるかなんて、ユーチューブでも何でもやれる方法はいくらでもある時代なので、80歳以上の方々に限らずみんながやるべきだし、自分は何で稼ぐのかを改めて考えるべきでしょう。
脚を丈夫に保つ
櫻井秀勲(さくらいひでのり)さんはとにかくお元気な方のようで、88歳でも1日3食では足りず、夜食を食べることもあるそうです。定期検診は受けず、午前1時くらいにパンやホットミルクをとることも。「1日コーヒー3杯主義」を60年近く続けていて、タバコは一度も吸ったことはないそうです。もちろん、櫻井秀勲(さくらいひでのり)さんと同じことをすれば長生きできるというわけではないですが、櫻井秀勲(さくらいひでのり)さんは自分が健康である理由についてこう思っていらっしゃいます。
「毎日のリズムを崩さないからではないか。」
人それぞれ生活リズムというものがあり、朝型、夜型に分かれます。櫻井秀勲(さくらいひでのり)さんのように若いうちから夜型を続けている人は無理に朝型に変える必要はないし、自分に合った生活リズムを続けていくことが大事。だから、シフト勤務のような日勤と夜勤が混ざったような生活をしていると健康でいることは難しいのかもしれません。私もIT系の仕事をしていた時は、日勤と夜勤が混ざった勤務体系を一年続けたので体調は良くなかったですね。
それから、櫻井秀勲(さくらいひでのり)さんのこんな言葉がありました。確かに、私のおばあちゃんなんかは80代後半ですがデパートに行くのが好きでよく動いてます。
「30代までは「頭」を鍛える。
60歳までの中年においては「内臓」を鍛える。
60歳以降の老年は「腰」と「脚」を鍛える。」
腰が悪ければ歩けないので「腰」も大事ですが、とにかく「脚」が大事。森光子さんも毎日スクワットされてましたよね。歩く習慣というのは早いうちから身につけておくと良いと思います。私も散策が趣味なので電車を使わずに2、3駅分歩くことは普通です。時間があればそれ以上歩くこともありますし、意識的に歩くようにしています。「脚」を丈夫に保つということは常に意識しておくと良いでしょう。
終わりを先に延ばす
櫻井秀勲(さくらいひでのり)さんは82歳できずな出版を立ち上げましたが、その結果、まだまだ死ねないと思えたそうです。それはそうですよね、会社を立ち上げた以上、まだまだ生きていかねばなりませんし、生きようという強い思いが芽生えてくる。人生80年だと思っていた時代が100年になりつつある今、例えば終わりを80歳なんかに決めてはいけないわけです。あと20年延ばして100歳、あるいは100年時代と言われているわけですから10年延ばして110歳でも良いですよね。やりたいことをするために終わりを延ばす、終わりを延ばしてやりたいことをやる。
生きる理由を明確に持つことも大事ですね。かわいい孫やひ孫にもっと会いたいから、私がいないと大切な人が困るから、私が生きていないとあの人に迷惑がかかるから、会社の後継者がいないから。何でも良いですが、生きる理由が明確にある人は長生きできそうです。
今、80歳を過ぎている方々は本書を読めばまだまだこれからって思えるでしょうし、40代や50代であればまだ人生の半分と思って、残り半分は本当にやりたいことをしてみよう、人生を挽回しようなど、人それぞれ思いを胸にこれからの人生を歩めることでしょう。ぜひ人生の大先輩である櫻井秀勲(さくらいひでのり)さんの本書をご一読されてみてはいかがでしょうか。