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電子政府エストニアの正体

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欧州バルト三国の1国であるエストニア共和国。首都はタリンで人口約130万人ほどの国が世界から注目されています。なぜか?それは「電子政府」を実現させたから。病院でも学校でも全てのサービスが電子化されていて、それを利用するためのジタルIDで1つにつながっています。その技術が「エックスロード」と呼ばれるもので、異なる機関同士のDBをつなぎ合わせてそれぞれが持つデータを安全に交換できるようにしました。暗号化によりデータの安全性も問題ありません。

 

また、出生届など日本では数時間待たされるような面倒な役所での手続きもエストニアでは自動で行われるようです。すごいとしか言いようがないわけですが、オンラインで完結できないこともあるようです。それが、「結婚」「離婚」「不動産売却」の3つ。オンライン上で簡単に結婚や離婚ができてしまうのは確かに問題かもしれません。理由として、感情的に「早まってはいけない」というのがあるそうですが、たしかにそんなことができたら大変なことになりそうです(苦笑)また、不動産については、金銭的に大きいためこれもまた「早まってはいけない」という理由もあるでしょう。

 

さて、エストニアがエックスロードでやっていることは既存のシステム同士をつなぐこと。エストニアの電子政府の正体はこのエックスロードだったんです。技術力の高いエストニアですが教育に関しても世界トップクラスの学力で8歳からロボット開発の授業がありプログラミングを学びます。また、英語学習にも力を入れており、学校から学ぶだけでなくオンライン上や映画などから学んでいてそれがごく自然に行われています。

 

エストニアに学ぶ点が多いわけですが、エストニアについてもっと知りたい!という人におすすめなのがこちらの本です。

 

『ブロックチェーン、AIで先を行くエストニアで見つけた

つまらなくない未来』

2018年12月19日 第1刷発行

監修 孫泰蔵

著者 小島健志

発行所 ダイヤモンド社

 

本書の終わりにはブロックチェーン技術の解説もあり、エックスロードの詳細は是非本書をお読みいただきたいのですが、やはりエストニアのような「電子化」というのはこれからの時代必要になってくるのではないでしょうか。今、新型コロナウィルスが世界各国で広がっている中、例えば、急ぎの用で役所にいかなければならない場合、オンラインですぐ済ませることができれば感染リスクが低くなるわけです。出生届など赤ちゃんを連れていかなければならない場合は特に厳しいですよね。

 

エストニアのような小国だからできるんでしょ?っていうこともあるかもしれませんが、日本でもできることはやってほしいですね。新型コロナ対策にしても台湾はかなり進んでいて感染者が少ない。海外から学ぶべきことはたくさんありますので、ビジネスでもなんでも私たち個人個人も海外から取り入れられる点は取り入れて自分の人生に活かしていきたいものです。

 

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