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『お金は「教養」で儲けなさい』教養を身につけることで結果的に経済的豊かさを手に入れることができる

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目次

『お金は「教養」で儲けなさい』という興味深い本を見つけたのでご紹介します。お金を儲けると言えば、自分で商売したり、株、不動産投資、ビットコインといった投資系を思い浮かべますが、「教養」といった切り口でお金儲けを語る本は個人的には見たことがありません。面白かったのが、教養を6つの分野に分けて書かれていること。

 

 

『お金は「教養」で儲けなさい』

2021年1月30日 第1刷発行

著者 加谷珪一(かやけいいち)

発行者 三宮博信

発行所 朝日新聞出版

 

 

★6つの構成

1、社会学的な教養について

2、経済学に関する教養について

3、数学の教養について

4、情報工学に関する教養について

5、哲学に関する教養について

6、歴史学に関する情報について

 

著者である加谷珪一さんが『お金は「教養」で儲けなさい』でおっしゃっていますが、「教養」を身につける方が、ビジネスや投資で勝つ早道になるとのこと。実際に本書を読んで「なるほど、そういうことか!」と納得するに至ったわけですが、今回は本書の中から個人的に見落としがち、かつわかりやすいと思った内容を3つ挙げてご紹介しますね。

 

「支配」にとらわれないこと

本書では「合法的な支配しか受け入れないという人ほど経済的に成功しやすいと考えて良い」と書かれています。例えば、会社で副業禁止と書かれていないのに、副業禁止と思い込み、副業(複業)をしない人がいますが、合法的な支配がないのであれば、本来別のこともできるはずです。経済的に成功したければこの部分を自分で確認してみましょう。

もちろん、投資などで経済的に成功しているとか副業自体したくないという人は別ですが、副業していざという時には会社を辞めたいと思っているのに副業禁止と勘違いして動けていない人は要注意です。自分は支配されていないか、は常に意識すべきです。本書では経営者のカリスマ的支配についても書かれているのでぜひチェックしてみてください。

 

検索エンジンを使いこなせ

本書では「お金持ちになれる人は、検索エンジンのアルゴリズムを理解した上で、キーワードを入力する」と書かれています。そんなことわかってるよという人もいるでしょう。しかし、本当にその情報が正しいのか確認したり、自分の求めている情報を出力させるための工夫をしている人はどのくらいいるでしょうか。

 

面倒だからと思いついたキーワードを2、3入力して、最初の1ページ目だけしか見ないとかありませんか?著者である加谷珪一さんはビジネスのネタ探しなどの際も、キーワードを類似の言葉に変えたり、組み合わせを変えたり、検索条件を変えたりして人よりも早く有益な情報を手に入れられているそうです。これもお金を儲けるための「教養」ということですね。

 

実験せよ

本書では「人生のすべては実験である。」というエマーソンの言葉が書かれています。勉強のやり方でも投資のやり方でもビジネスのやり方でも恋愛でもすべては実験。まずは動いてみて試してみる。勉強なら違うやり方をすればいいし、恋愛なら別の人を見つければいい。恋愛なんてよく失敗していましたが(笑)、恋愛するたびに今度はこう接しようとか、自分のこういうところに気をつけようって思って、最終的には最適解にたどり着く(結婚)と思います。

 

会社もそうですよね。まず入社してみてやってみる(実験)。会社の体質や業務が合わないなら別の会社に移る。まずは3年!なんて言葉は今は聞かなくなりました。まずは3ヶ月!でいいのではないでしょうか。3ヶ月というと短いという人がいますが、「3」という数字が小さな数字と感じるだけで、日にしたら休日除いても「60」ほどです。結構長いですよ。

 

自分は何がしたいのかわからないという人がいますが、結局いろいろな人と会ったり、興味を持ったことをやってみたり、実験してみるしかないですよね。「人生のすべては実験である。」という言葉を脳にインストールすれば、失敗も成果であることがわかり、結果的に本当の成果につながるということです。

 

 

さて、「教養」について書かれた本は多数出版され、本サイトでも教養に書かれた本を紹介していますが、私なりにまとめると、「教養」を身につけることでそれが結果的に人生の豊かさ、経済的な豊かさにつながっていくということ。日本人は勉強しなさすぎる、とある著名な方が言っていましたが勉強していないのでなはく、勉強したことをうまく生かしきれていないというのが正しいのかもしれません。

 

「教養」とは「教えを請い、それを養う。」とも取れますので、ぜひ学びと実践を積み重ねていき、自身を磨いていきましょう!

 

 

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